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2006/02/06

カトウセイサクショカンパニー 2000F シリーズ

2000F 万年筆を初めて使ったのは高校受験の願書の記入の時でした。その後はほぼ全ての公的書類の記入はボールペンでもOKになり、万年筆の必要性は皆無になりました。ただ、個人的には高校の友達の影響でイラストを描いていたため、万年筆や Gペンやカブラペンなどのつけペンなどは結構身近な物でした。
最初に所有した万年筆は、高校の友達に貰ったパーカー・クラシック。万年筆はカタログ落ちしていますが、ボールペンのおおまかなデザインは不変です。

万年筆で重要なのは持った時のバランスと書きやすさ。一般的に昔から使われてきた『エボナイト』や『セルロイド』は適度な吸湿性があり、重さも軽すぎず手に馴染んで書きやすいことは定説でした。
『エボナイト』はゴムにイオウと顔料の鉛白(塩基性炭酸鉛)を混ぜた合成ゴム製品で、タイヤで有名な米国グッドイヤーが開発した素材。適度な弾性と熱による加工も容易で、表面を削り出して磨くと美しい艶が出ます。ただ、保存状態によって経年劣化が進み表面の色が変わりやすいので、通常は漆などを塗って劣化防止してあることが殆どです。これが後の蒔絵万年筆へ発展したといってもいいでしょう。

一方、『セルロイド』は紙や木を原料としたニトロセルロースに樟脳(しょうのう)を混ぜた天然樹脂で、石油化学製品であるプラスチックが登場する前ま では、加工のしやすさと着色の容易さで、筆箱などの日用雑貨に無くてはならない物でした。しかし極めて発火性の高い可燃性物質であったため、米国が 1954年に輸入禁止を宣言したため、世界でも有数のセルロイド生産国であった日本も、セルロイドが一気に衰退しプラスチックへと産業転換を余儀なくされまし た。

2000F_Pen 加藤製作所は大正13年大阪市北区で創業し、現在は生野区にあります。同名の会社があるために海外からの郵便物が届かないことがあったため、社名を『カトウセイサクショカンパニー』と変えたそうです。社長で職人でもある加藤清さんは、日本では唯一のセルロイド軸万年筆製造者で、海外でもその腕前には評価が高く、ビスコンティの銘品『マンハッタン』『ラグタイム』は加藤さんの手による物であることは有名です。
もともと万年筆に興味が湧いた理由の一つに母方の祖父の影響がありました。祖父は、カトウセイサクショカンパニーの加藤清さんと同じ『セルロイド』 のペン軸職人で、小さい頃から母に祖父の仕事に対する姿勢は厳しいと教えられてはいました。しかし物心つく頃には祖父は病気のために引退していたので、実 際の仕事風景を見たことはありません。また、当時作った万年筆も無いため、今となってはとても残念です。。。そんな思いもあったので、セルロイド軸の万年筆は欲しかったのですが、プラチナ万年筆中屋万年筆のセルロイド軸は値段が高い。それに比べるとカトウセイサクショカンパニーはデザインも古風で品も良く値段も安い。しかも今住んでいる大阪の職人の手作りなんですから、買わないわけにはいかないじゃないですか(笑)

IMGP0088 使ってみて良かったことは手に良く馴染んで書きやすいこと。今まで使ってきた万年筆の中でも一二を争う書き心地です。ペン先はどうやら『セーラー万年筆』製のようで、この滑るような感覚はとても気持ちがいい。また、セルロイド特有の柄の美しさや手に馴染む感触とバランスの良さは、自分の字がきれいになったと錯覚してしまうほどです(爆)

バランスを考えると、キャップは後ろに付けない方が余計な力が入らない感じがします。

付属しているコンバータはペリカンの互換品(国内ではモンブランパーカーペリカンなどのカートリッジ対応万年筆が数多く作られていた)でちょっと安っぽいです。後でペリカンのコンバータを買うつもりです。今は同梱のブラックカートリッジを使っていますが、ブラウンを使ってみたくてうずうずしています(笑)

<カトウセイサクショカンパニー 2000F:仕様>
●ペン先:14金/10号 ●字幅:中細
●インキ補給:コンバーター式(吸入器)・スペアインキ両用 ●胴・鞘:セルロイド
●長さ:筆記時 約165mm/携帯時 約145mm 
●太さ:胴直径 約14mm(最大部)/鞘直径 約15mm(最大部)
●重さ:約25g

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